
Ryu’s Voice #196

代表取締役社長 村野隆一
代表の村野です!自己紹介をします。
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
さて、中東情勢の緊迫化は2月末に始まったアメリカ軍とイスラエル軍による
イラン攻撃を背景に深刻な状況に突入。
皆様もご承知のとおり、ホルムズ海峡の通航が大きく制限され、日本の外食業界にも
現実的な影響が広がり始めております。特に注目すべきは、食材そのもの以上に石油を
原料とするポリ製品やプラスチック資材であり、ラップやポリグローブ、ゴミ袋、
食品容器、テイクアウト容器、カップ、蓋、ストロー、調味料ボトル等々といった、
日々の厨房や店舗運営を支える資材です。これらは今まで完全なる脇役として見られがちでしたが、衛生管理から仕込み、保存、提供に至るまで欠かせない基盤であるため、
その供給が滞る影響は極めて大きいものとなっております。実際に足元では、単なる
値上げにとどまらず、原料不足や生産調整に起因する出荷制限が見られ、「価格が上がっても手に入る」という従来の前提が崩れ、「必要なときに必要な量が確保できない」という新たなリスクが顕在化しております。
特に衛生資材のように代替が難しい分野では、店舗運営そのものに直結する問題へと発展しかねません。
このような状況において重要になるのが代替提案の視点であり、プラスチック製品全体が不足しメーカー各社の供給量がひっ迫している場合には、可能な限り違う素材の製品への切り替え、あるいは使用量そのものの見直しといった、現場目線での工夫をお客様と共に考えていくことも必要なこと。
我々としましても、単なる商品供給にとどまらず、「営業を止めないために何ができるか」という観点での提案力が、これまで以上に求められているように思われます。
また、これまでキッチンにおける消耗資材というのはどちらかというと軽視されがちな
領域ではありましたが、その安定供給こそが店舗運営の前提である以上、供給状況や価格動向についての情報をいち早く共有し、お客様の判断を支える役割も重要性を増しております。今後に向けては、「安さ」よりも「止まらないこと」に価値基準がシフトしていく中で、今までのようなコスト偏重ではなく、製品の品質とともに安定供給を重視する
という考え方も広がっていくことが予想されます。
そのような意味でいうと、今回の事象は確かに大きなリスクであり、不可抗力的な部分が多いとはいえ結果としてお客様にご迷惑をお掛けしてしまっているという現実については、我々としましてもジレンマしかありませんが、同時にサプライチェーン全体を見直し、より強固で柔軟な体制へと進化させる契機でもあると捉えております。
日々の営業が止まれば即座に影響が出てしまう外食産業の皆様を支える立場として、
目立たない資材分野にもしっかりと目を向け、調達の多様化や在庫戦略、代替提案、
情報発信といった取り組みを通じて、供給を止めない仕組みを構築していくことが、
これからの私たちに求められる重要な使命であると改めて感じている次第であります。
